認知症の方の気持ちは? 接するときのコツ

認知症の方の気持ちは?接するときのコツ

 

前回は、認知症の原因や種類、主な症状についてご紹介しました。
今回は認知症の方とのつきあい方のポイントをご紹介したいと思います。

 

認知症になると何もわからなくなるのでは…と思うかもしれませんが、脳の障害によって知能は低下していても、長年生きてきた人間としての自信や誇り、感情やその人らしさは持っています。

 

誰でも頭ごなしに叱られたり、すぐさま否定されたら嫌な気持ちになりますよね。

 

認知症の方も同じです。

 

何度も間違いを正そうと説得するのではなく、失敗しないような環境を作ったり、話題を変えて関心をそらす事が有効です。

 

また、認知症の人は会話をすることで脳が活性化され、笑顔になったり気持ちも明るくなりますので積極的に声をかけることも大切です。
その際はゆっくりとわかりやすく話すのがコツです。
認知症の方は、幾つものことを同時に理解することが苦手です。

 

「手が汚れていませんか。今から昼食ですので手を洗いましょう」と言うと、「汚れ」「今」「昼食」「手を洗う」と幾つも言葉がでてくるので混乱してしまいます。

 

こういう場合は「手を洗いましょう」と声をかけるだけでいいかもしれませんね。
認知症の方は新しい事が苦手ですので、馴染みの場所・物、顔見知りの人達の中で暮らす事で安心していただけます。

 

認知症介護は一人で抱え込んでしまうと負担がとても大きいものとなりますので、介護はプロに任せ、ご家族は心のケアをするなど、それぞれが役割を分担し、認知症に対する正しい知識を持って接することが大切になります。

 

特別に意識するのではなく、人間同士の付き合いとして理解してみてはいかがでしょうか。
介護保険をはじめサポートする制度がありますので、市町、医師やケアマネジャー等お気軽にご相談しましょう。

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