大人用おむつの選び方
大人用紙おむつには様々な種類と組み合わせ方があります。





一体どれが介護される家族の状態に合っているのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
・家族に介護の必要性が出てきたけれど、どのオムツを選択すれば良いのかわからない
・300cc? 600cc? 同じオムツでも尿量の違いで吸収率が異なり、どれを選べば良いかわからない
・家族がどのオムツが適しているかわからない
そのようなお悩みをお持ちの方へ、おむつの種類や尿量(吸水量)、サイズ別に最適なおむつの選び方をご紹介します。
紙おむつの種類を選ぶ手順
身体状況によって適した紙おむつのタイプが変わってきます。
以下の図は、紙おむつの種類を選ぶ手順になります。
下の図のテープタイプ、リハビリパンツ、尿取りパッドの文字のある画像をクリックしていだきますと、それぞれの選び方の詳細が確認できます。
■ リハビリパンツとは

パンツタイプのおむつのことで、歩行や座位が可能な方が何らかの要因で尿失禁をしてしまう場合におすすめのおむつです。普通の下着のようにはくことができます。
パンツタイプなのでご自身で着脱ができることが使用条件になります。
【このような方におすすめ!】
・トイレで座れる
/ 座ったときに安定して姿勢を保持できる
・お洋服の着脱をご自身でできる
/ 一部家族の支えがあればできる
・ご自身で歩行ができる
/ 介護用具や家族の支えがあれば歩行できる


■ サイズの選び方
リハビリパンツのサイズは、多くの場合Sサイズ・Mサイズ・Lサイズ・LLサイズと決まっています。
同じサイズ表記でも、おむつのタイプや製品によってサイズの範囲が異なっていることもあります。
基本的には使用するご家族様の「ウエストサイズ」で購入するようにしましょう。
当店も商品説明文に「●ウエストサイズ/〇〇cm~〇〇cm」等の表記がございます。
こちらを目安にご家族様のウエストサイズと照らし合わせていただければ間違いないサイズを選べます。

このようなときは…
●足回りやお腹周りにきつさ、痛みがある
A. サイズを大きいサイズに変更
●パンツのずり下がりやズレがある
A. サイズを小さいサイズに変更
■ 吸水量の選び方
リハビリパンツには排尿1回あたり150ccを目安にした場合に、排尿約2回分(〜300cc)吸収する薄型タイプと排尿約5回分(〜750cc)以上を吸収する長時間タイプがあります。
【結論】薄型タイプのみの購入で大丈夫です。
薄型タイプであっても中に尿取りパッドを挿入すれば日中・夜間問わず使用できます。
汚れた時はパッドだけを交換すれば良いので楽に行えます。そして、経済的な負担、介護的な負担が軽減されます。
購入の際はリハビリパンツ専用のものをお選びください。
※パッドの併用不可の例
・トイレの際、脱着が困難な状態になる
・パッドをトイレに落としてしまう
・パッドのよれを直せない …などの場合

適しています
■ テープタイプオムツとは


トイレで座ることができない方や歩行ができない方、寝て過ごすことが多い方を対象にしているおむつのことです。
お腹側を開閉できるのでベッドに寝ている状態でもおむつ交換がしやすいように配慮されています。 また、テープによってサイズの調整もできます。
基本的には、テープタイプのおむつだけで使用することはなく、中に尿取りパッドを併用して使います。
【このような方におすすめ!】
・座ることができても、姿勢の維持が難しい
・ご自身での歩行が難しい
・介護用具や家族の支えがあっても歩行が難しい
・一日の多くを寝て過ごすことが多い

■ サイズの選び方
テープタイプオムツのサイズは、SサイズからLLサイズまであります。
同じサイズ表記でも、おむつのタイプや製品によってサイズの範囲が異なっていることもあります。
基本的には使用するご家族様の「ヒップサイズ」で購入するようにしましょう。
着用時に左右のテープが適正ラインにあり、ウエスト部分や足回りに軽く指1本が入るものが正しいサイズです。
当店も商品説明文に「●ヒップサイズ/〇〇cm~〇〇cm」等の表記がございます。
ぜひ、ご家族様のヒップサイズを照らし合わせて選んでみてください。

このようなときは…
●正しい付け方をしているが、股ぐり部分の素材がたるんでいる
A. サイズが大きい可能性があるので、
小さいサイズに変更
■ 吸水量の選び方
テープタイプオムツの吸水量に関しては、排尿1回あたり150ccを目安にした場合、排尿約3回分(〜450cc)に対応するタイプから排尿約6回分(〜900cc)以上吸収する長時間タイプまで数多く販売されています。
種類が多いため、どれを選んで良いのかわからないという方が多いです。
ですが、難しく考える必要はありません。
排尿約3回分(〜450cc)吸収するタイプを購入すれば大丈夫です。
テープタイプのおむつは、基本的に尿取りパッドを挿入するため、テープタイプのみで排尿量を正確に調整する必要はありません。
たくさん吸収する必要がある夜間については、吸水量が多い尿取りパッドを購入しましょう。
●すきまから漏れてしまったとき
チェックポイント
1. おむつの全面が汚れている
→ 排尿量に合った吸水量のパッドに変える
→ 交換回数を増やす
2. おむつは部分的に汚れている
いくつかの理由が考えられます
・紙おむつが上手に当てられていない
→ 尿をせき止める立体ギャザーをしっかり立てる
→ テープはクロス止めを心がける …など
股まわりや腰まわりに隙間がないかを確認しましょう
・体型におむつのサイズが合っていない
→ テープ止めのあて方を工夫する
→ ゆるいと感じる場合は小さいサイズに変更する
■ 尿取りパッドとは


尿取りパッドとは、リハビリパンツやテープタイプのオムツと一緒に使用するパッドのことです。
これを使用することで、外側にあるリハビリパンツやテープタイプのオムツを交換する必要がなくなります。
尿取りパッドにはリハビリパンツ専用の「パンツタイプ」やテープタイプのオムツに使用する「テープタイプ」などの種類があります。
購入する際は専用のものを選んでください。
当店では商品説明文に「●日常生活動作レベル/5_寝て過ごす」という表示がございましたら、テープタイプオムツ用のパッドと考えていただいて大丈夫です。
リハビリパンツについては「紙パンツ専用」と表示のある商品がリハビリパンツ用に作られておりますのでそちらをお求めください。
基本的には…
テープタイプオムツの場合、尿取りパッドは併用して使います。



●リハビリパンツは尿取りパッドを併用するべき?
A. 尿失禁の頻度が多い場合には併用したほうがご家族様の身体的・精神的な負担軽減のためにもおすすめです。
※パッドの併用不可の例
・トイレの際、脱着が困難な状態になる
・パッドをトイレに落としてしまう
・パッドのよれを直せない …などの場合

適しています
■ 尿取りパッドの吸水量について
リハビリパンツ、テープタイプのオムツともに厳密に尿量にあったオムツを購入する必要はありません。
その代わり、尿取りパッドについては最低でも日中用と夜間用のパッドを使い分ける必要があります。
●リハビリパンツについて
リハビリパンツ用については、パッド前後にテープが付いていてリハビリパンツにフィットしやすい設計になっております。
できる限りリハビパンツ専用のパッドを購入しましょう。
尿取りパッドの吸水量の目安 ※排尿1回あたり150ccを目安とする |
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日中 | 排尿2回分(〜300cc)吸収するタイプ |
夜間 | 排尿4回分(〜600cc)吸収するタイプ |
日中は夜間と比較し尿失禁の回数も少なくトイレへ行く回数も確保できます。
そのため、そこまで吸水量が多いパッドは必要ありません。
それに対して夜間の場合には、トイレに行く回数も限られること、寝ている間の尿失禁が考えられます。
そのため、吸水量が多い尿取りパッドを使用します。
●テープタイプオムツについて
テープタイプオムツについても専用の尿取りパッドを購入することをおすすめします。
尿取りパッドの吸水量の目安 ※排尿1回あたり150ccを目安とする |
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日中 | 排尿約2〜4回分(〜600cc)吸収するタイプ |
夜間 | 排尿約4〜6回分(〜900cc)吸収するタイプ |
テープタイプオムツ用の尿取りパッドは寝たきりの方が対象となることが多いため必要な吸水量も多くなります。
尿取りパッドは…
日中用と夜間用で使い分ける
まとめ
大人用おむつにはいくつか選び方のポイントがあります
選び方のポイント | |
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①種類を選ぶ |
![]() ![]() ![]() ![]() 歩行や座位が可能な場合 → リハビリパンツ |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 寝ていることが多い場合 → テープタイプ ※テープタイプオムツは基本的に尿取りパッドを併用します |
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②サイズを選ぶ |
リハビリパンツの場合:ウエストサイズで選ぶ |
テープタイプの場合:ヒップサイズで選ぶ |
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③オムツ本体の 吸水量を選ぶ |
リハビリパンツの場合 排尿約2回分(〜300cc)吸収する薄型タイプ |
テープタイプの場合 排尿約3回分(〜450cc)吸収するタイプ |
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尿取りパッドを併用する場合 | |
リハビリパンツ |
日中用に排尿2回分(〜300cc)吸収するタイプ 夜間用に排尿4回分(〜600cc)吸収するタイプ |
テープタイプ |
日中用に排尿約2〜4回分(〜600cc)吸収するタイプ 夜間用に排尿約4〜6回分(〜900cc)吸収するタイプ |