介護の深イイ話:看護師の介護業界での働き方

看護師の介護業界での働き方

 

ある看護師さんは、総合病院の急性期病棟で約5年間働いていました。
しかし、自分の機械操作ひとつで重大なミスに繋がるかもしれないというプレッシャーや3交代勤務に加え、急な夜勤対応などの厳しい労働条件、病院という閉鎖的な空間で視野が狭くなりがちになっているのかもしれないと疑問を持つようになります。

 

そのような頃に、生活を支える介護の現場に出会い、もっと深く人と関わりたい、新しい世界で看護師として挑戦しようと思い介護業界に携わることになりました。

 

介護現場では、訪問入浴やデイサービスで看護師業務に就き、主にバイタルチェックや健康状態の管理、皮膚の観察、お年寄りとのコミュニケーション、介護スタッフへ疾患についてアドバイス等の仕事をしていました。
医療現場に比べて業務負担は少ないですが、緊急時は判断が必要であり緊張感を持ちながら日々お年寄りと接しています。

 

以前は、患者さんに床ずれができたら床ずれという患部に気をとられ、爪が伸びていても切ってあげることができず、髭が伸びていても剃ってあげることもできませんでした。
しかし今では身だしなみを整えてあげる事もでき、病院勤務と変わって退院後、通院後の生活の様子を考える様になりました。

 

「あの介護サービスを使えば、今よりも生活が楽になるのではないか、外に出られる様になるのではないか」等、その方の生活に密着して寄り添う事もでき、それは自身の視野が広がる事にもなり、楽しい毎日を過ごす事にも繋がっています。

 

「看護師になった頃は、自分が介護現場で働くとは思いもしませんでしたが、看護師は病院でしか働かない訳ではなく様々な分野で活躍できる事も分かりました!」と終始笑顔で話していた姿がとても印象的でした。

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