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介護の深イイ話:家の中で火をつけてしまう? 認知症のある一人暮らしの方から、忘れられない「ありがとう」

介護の深イイ話、認知症の一人暮らしの方からの忘れられないありがとう

 

夏の暑い日。

 

ある民生委員さんから「家の中で火をつけてしまう人がいて困っています」と相談を受けました。

 

その方は、お一人暮らしで認知症がありました。
どうして家の中で火をつけてしまうのかと言いますと、家の中のゴミが気になってしまい火をつけて燃やしてしまうそうです。
それなら、ヘルパーさんがゴミを回収したり目の届かないよう場所へ置けばいいのでは…と思いましたが、その方は、見知らぬ人が家の中へ入る事をとても嫌がり、同時に外出することにも消極的のため、ゴミが家の中に貯まる一方でした。
いつ火事が起こっても不思議ではない状況でしたので、私達は、介護保険の“小規模多機能ホーム”をご利用いただくことをお勧めしました。

 

まず、その方と顔見知りになるために、自宅を訪問し世間話をすることから始めました。
最初はとても素っ気無い感じでしたが、何回か訪問していくうちに、“知っている人だ!”と思ってもらえるようになり、会話も弾みゴミや新聞紙を回収することが出来ました。
また、一人暮らしの為、体調やお食事の不安もありましたので、デイルームにお誘いをしてみましたが、家から出て知らない場所や人と1日を過ごすことを拒んでいました。
そこで、迎えに行き、顔馴染みのスタッフと世間話をし、その流れでお誘いしてみたら、笑顔で施設に来て下さいました。
今では、体調によっては施設に泊まることもあります。

 

数ヶ月前までは、身内以外は大嫌い! 外出なんて嫌だ! とサービスを利用することに抵抗していた方が、デイルームで楽しく過ごされ、私達を頼りにして下さいます。

 

笑顔でおっしゃった「いつもありがとう!」という言葉は、私達にとっては忘れられない“ありがとう”になりました。


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