歩行補助杖(T字杖)の使用方法のポイントをご紹介

高齢者のT字杖使用方法のポイント

 

高齢になって腰や膝、股関節の痛み、筋力やバランスの低下、そして脳卒中などの後遺症、様々な理由で歩行が困難になってしまう可能性は決して低いものではありません。
さらに、体が丸くなった姿勢での歩行は、股関節、膝関節が曲がってしまうため、歩幅を広げることができなくなります。
そして転倒により骨折し、寝たきりになってしまった例も多くあります。
また、家の中は伝い歩きができるが、屋外では怖くて歩けないといったように転倒を恐れて引きこもりがちになってしまうケースもあります。

 

今回は高齢者のT字杖について、使用方法のポイントをご紹介します。

 

一般的によく使用されている杖としてT字杖があり、ちょっとした支えや脳卒中による片麻痺の方などが使用しています。
コンパクトに折り畳めるものや高さ調節が出来るものなど様々な種類があり、T字杖を適切に使用すると、より長く歩けるようになりますので使用方法のポイントをご紹介します。

 

まず、筋力が低下している足または麻痺のある足や痛みのある足とは逆の手に杖を持つようにします。
例えば、左足を痛めている時は右の手で杖を持ちます。

 

次に、 杖の高さは、手を体の横に下した時に手首の位置に杖の柄の部分がくるようにします。

 

最後に、杖をつく位置ですが、杖をついている方の足のつま先から前へ15〜20㎝、外側へ15〜20㎝の場所へ杖をつくようにします。
杖を前に出しすぎると体が曲がってしまったり、杖を自分の方へ寄せすぎると、杖を蹴ってしまったり、バランスが取りづらくなったりします。

 

一人で歩けなくても杖があれば歩ける人はたくさんいます。
適切な杖を使用し歩くことは、歩行能力を高める良いリハビリでもあります。
慣れてきたからといって急いで歩こうとするとバランスを崩して転倒する危険もありますので、慌てずゆっくり歩くようにしましょう。

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